The Expanseを観た

Amazon Primeで視聴出来たので、シーズン3の最後まで観た。 こういうシリーズの何が困るって、中途半端なところまでしか作られてなかったりシーズンの切れ目でクリフハンガーを見せられることだが、これに関してはシーズン3がきれいに終わっているのでその心配はなかった。シーズン4をAmazon Videoが制作するらしいが、これまでとはちょっと違う話になりそうだ。

舞台は人類が太陽系の外惑星まで植民するようになった23世紀。冒頭に舞台設定についての説明があるが、それでは全く不足でどういう世界観なのか、独特の用語が途中までわからないものもあった。核融合エンジンにしても移動が速すぎるだろうと思ったら、ガンダムにおけるミノフスキー粒子のように高効率なエンジンのフィクション設定があるという仮定されていた。まあ、実際の太陽系を舞台にした話にすると間延びした展開になりそうだしな。

ちゃんと低重力を強調したシーンは所々あるが、それ以外のドラマシーンなどでは小惑星だろうが宇宙機の中だろうが1G環境に見える。宇宙機は常に高加速中なのかもしれないが、小惑星の重力描写は意図がわからなかった。ハードシェル宇宙服でもないのにホイホイ船外活動しているのは違和感ある、きっと未来の宇宙服だから色々とすごいのだろうが船外活動の経験がほとんどど無い人間がドッキングしていない他の船にまで船外服一つで移動するのはやりすぎでは。

今どきの作品らしく、スマートフォン的な情報端末がでてくる。透明の樹脂製でまあスマホみたいなの。ジェスチャーで操作できたり、同じくジェスチャーで周辺の端末にデータ自体やアプリケーションを飛ばせる描写は便利そうだった。あとは立体映像投影装置とかも未来感あった。

ドラマとしては複雑になりすぎる前にちゃんと畳んでいると思うが、登場人物の行動にはちょっと感情移入しかねるというか理解できない部分が多かった。 SF小説ではよくある世界観ではあるけど、ちゃんと映像化できるのは地力の強さを感じる。カナダで制作されているらしいので、ハリウッドというわけでもないし日本でもこれぐらいの映像のドラマが見たい。