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最近の給電技術についてまとめた

USB 2.0

5V 500mA。いわゆる何処にでもあるポート。ある意味最低保証

USB 3.0

5V 900mA。3.0になって仕様自体がやや上限が引き上げられた。

USB Battery Charging(USB BC 1.2)

USBの仕様を給電用に拡張した仕様。具体的には以下の2つのポートが定義されている。

Charging Downstream Port

給電とデータ通信の両方を行うポート、最大5V 1.5Aまで、但しハイスピードのときは900mAまで

Dedicated Charging Port

データピンを短絡させることで、給電専用と認識させる。5V 1.5A

PowerIQ

Ankerの充電器やバッテリーが対応している仕様。給電対象の能力を検出して、最適な電流を供給するとある。実際に低出力のアダプタにくらべると確かに速く充電できるのだけど、説明ページにある比較対象がiPadAndroid Chargerを使った時だったりそもそも能力不足のアダプタとの比較ではないかという気がする。 単純に大電流が供給可能な充電器とどれほど違うのかは疑問。現状出ている製品では1ポートあたりで1.5A以上は供給できそう。製品仕様には明記されていなかった。

Quick Charge 2.0

Qualcommが提唱している給電規格。2013年発売のSnapdragon 800からサポートされた。

全然話題にならなかったが、Quick Charge 1.0というのもあってこちらは5Vで2Aまで供給できる。Quick Charge 2.0では9V 1.67Aや12Vまで上げてバッテリーの75%まではより速く充電できる。それ以上は通常の5Vに切り替わり充電を継続する。

Nexus 6など既にサポートしている製品が流通しているのが大きい。給電側も幾つか製品が出ている

チップメーカーが提唱する規格だけあって、そのチップを使っていない製品ではサポートしていない。例えばiPhoneでは今後ともサポートされることはないだろう。

(2015/9/27追記) 2.0が普及しきっていないのに、早くも次のバージョンが発表されていました。

ASCII.jp:クアルコムが高速充電技術「Quick Charge 3.0」発表、2016年にスマホ搭載へ

供給電圧の上限などに変更はないものの、より細かい粒度で電流量を制御出来る模様。

USB Power Delivery

USB 3.0の拡張として策定された仕様。上記のUSB BC 1.2と並存する。

給電と受電側でネゴシエーションを行い通常の大きさのコネクタで20V 100Wまで、microUSBで20V 60Wまで供給可能。

USB Type-CしかコネクタがないMacBookもこのUSB PDの規格に準拠した給電デバイスから受電が出来る

USB Type-Cのコネクタがあると必ずこの規格に対応対応するわけではないようで、OnePlus 2はUSB Type-Cを備えているが高速充電には対応していない。ただ、今後登場するUSB Type-Cのスマートフォンは多くがこの仕様に準拠するのは間違いないだろう。

この規格の独特なところは、充電方向を逆にすることも可能という点。Note PCから給電を受けることも逆に給電することも可能。

Qi

ワイヤレス給電の規格

現在の仕様では5Wまで給電可能。中電力用の15Wの仕様まで策定されいる。

ドコモが2012年から2013年ごろに非常に力を入れており、その頃は対応した端末が多く出た。後にQiに対応しているわけもないiPhoneが出たりしているうちにAndroid端末もあまり対応しなくなってしまった。

個人的にはNexus 7(2013)とNexus 5が対応しているので、よく使っている。Nexus 6もサポートしているが、Nexus 9は対応していない。

microUSBに接続してQiの給電ヘッドになるという製品ならば2000円ぐらいからある。

ワイヤレス給電していると端末が非常に熱を持つのと給電速度が遅いのは欠点だと思う。給電と受電対象のコイルを近づける必要があるので位置決めを適切に行わないと充電ができない。コイル側が動いて最適な位置をとる製品もある。

最近はSamsungが空港の発着ロビーに充電スタンドを設置しているが、ここにもQiの給電部分がある(私以外使っているのを見たことがないが)。日本国内では未発売だがIKEAの家具にQiの給電コイルが内蔵されたものもある。

普段使っている感想からすると、置いてある間にいつの間にか充電されているというのが非常に便利。家具と統合するというのは正しい方向性だと感じる。給電速度が遅いのはその通りだしもうちょっと速くして欲しくはあるが、ただ置いてあるだけで充電されているので待たされている感覚は小さい。

Rezence

これもワイヤレス給電の規格

50Wまで給電可能な仕様だが、恐らくまだ製品は出ていない。

Power over Ethernet

普通の家庭にそんなものない

まとめ

今すでに製品があり、すぐに使えて効果が大きいのは Quick Charge 2.0。ただ今後はUSB Type-Cと同時にPower Delivery対応製品がどんどん出てきそう。単なるACアダプタでもPower Deliveryのチップを搭載して、インテリジェントに端末と通信するようになっていくだろう。

個人的にはQiの充電インフラを結構整備してしまったのでこれで行けるところまで頑張って、次の端末からはType-Cで揃えていきたい。